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山梨県、実相寺の山高神代桜

【現状)幹の基部から多数の支根が出て、互いに癒着して複軸を形づくり、その上部は基幹となっている。基幹の上部はもと1本の主幹と4本の支幹に分かれていたが風雪のため折れて樹形を損じている。

【来歴)日本武尊(皇紀742~73)東征の時、この地にとどまり記念に手植えされたものという。聖武天皇の天平年中(皇紀1389~1409)右大臣藤原豊成中将尼公66個の石地蔵1ヶ国1体ずつ全国に勧請した時に、当寺では本樹の下に祀というが、今はその台石があるばかりである。また文永11年(皇紀1934年)日蓮上人巡錫の折、この樹が衰退していたので樹勢の回復を祈ったところ、不思議にも次第に繁茂して今日に至っているので妙法桜とも呼ばれている。

所在山梨玉北巨摩郡武川村山高 実相寺境内
国指定天然記念物
周囲 11m
樹高 10m
樹齢 1800年
平年聞花日4月中旬
この山高神代桜は国内で現存する桜の中で最も古い桜です。1800年もの間生き残ったのは奇跡に近く通常植え替えられたりヒコバエ成長し2代、3代と代を重ねる桜がほとんどです。幹の損傷が著しく雨水が幹に入らないように屋根が取り付けられました。実相寺の住職さんに大正時代の写真を見せてもらいましたが枝振りもしっかりした均整のとれたエドヒガン桜の大木でした。この桜を見ているとその生命力に驚かされます。

この山高神代桜はエドヒガン桜ですが、花の開花と同時に葉も出ます。花付きは手鞠のように真ん丸と密集するように花をつけるのも特徴です。この桜の花は1800年前もこの花と同じ花が咲いていた訳ですね。1800年の春、感動しました。
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About 写真家 佐々木ゼン

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